【検証】仮眠でパワーアップするのは本当?
どうも、gashirasan(@gashirasandfox) です。
みんなさんは "パワーナップ" と言う言葉を知ってるかな?
日本語にするなら "強力な仮眠" とでも言おうか。
お昼寝やうたたねなどの短時間の仮眠をあらわす "Nap" って言葉に "Power Up" をかけた造語で、社会心理学者のジェームス・マース氏が提唱したと言われてる、短時間の仮眠のこと。
時間あたりの睡眠効率を最大化させる睡眠法とされてるらしい。
効率の最大化...まさにこのブログが追い求めている目標だね!
この "パワーナップ"、 睡眠効率を最大化させるだけではなくて、他にもいろいろな良い効果が期待されてるという "ウワサ" なんだけど、果たしてどこまで本当やら。
今回はそんな街中の "ウワサ" の真偽を探っていく、検証シリーズ第二弾。
出来る限り科学的根拠を示しながら紹介していこう。
パワーナップによって得られるとされている良い効果
それではさっそく挙げてみよう。
パワーナップによって得られるとされている良い効果の "ウワサ" はこれらだ。
- 短時間で睡眠不足を解消できる
- 疲労が回復したり緩和する
- 記憶力や集中力が上がる
ちなみにこの "短時間" だけど、一体どれくらいの時間だと思う?
NASA の出した答えは、26分。
これは、1994年頃 NASA で行われた、26分間の仮眠で認知能力が 34%、注意力が 54% アップした、という研究の結果からきているそうなんだけど、 こんなに短い時間の仮眠でこれだけの効果が得られるとされてるなんて、なんて素晴らしいことか!
きっとウラがあるに違いない、と思いたいところだ。
何かを得るには何かを犠牲にする覚悟がいるからね。
それは次の章で判明する、はずだ。
パワーナップでパワーアップ?!
その答えに迫った研究がある(Martin-Gill C、2018)。
シフト制で働く人たちを対象に行った 13 もの研究結果をまとめた結果、パワーナップの前後で...
- 反応時間に差はほとんどなかった
- 眠気は中程度〜かなり減った
残念ながら "パワーナップ" の効果は "ウワサ" ほどではなかった。
眠気が減るだけで充分かもしれないけど、疲労が回復したり、記憶力や集中力が上がったり、ってのはそういう効果があればラッキー、くらいのもんかな。
NASA の研究はもう何十年も前のものだから、違った結果になったのかもしれないし、この研究はシフト制で働く人たちを対象にした研究だから、単純には比べられないかもしれない。
日中働いて、夜眠る人たちにとってはどういう影響があるのか?さらなる研究結果が出てくることを期待しよう。
ちなみにどれくらいの時間仮眠をとれば良いか、については NASA の後に勧められた研究の結果から、ある程度答えは出せそうだ。
次回の記事ではそのことについて書こうと思うから、お待ちあれ!
※次回の記事はこちら。
まとめ
仮眠でパワーアップするのは本当?、については以上だ。
この記事でのポイントをまとめておこう。
- パワーナップで眠気は中程度〜かなり減った
- パワーナップでパフォーマンスが上がればラッキー
最後まで読んでくれたみんなさん、ありがとう。
グッデイ。
参考文献
Martin-Gill C, et al. Effects of Napping During Shift Work on Sleepiness and Performance in Emergency Medical Services Personnel and Similar Shift Workers: A Systematic Review and Meta-Analysis. Prehosp Emerg Care. 2018 Feb 15;22(sup1):47-57. doi: 10.1080/10903127.2017.1376136. Epub 2018 Jan 11.