gashirasan's blog

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【極限】不眠の限界は?眠らないとヒトは死ぬ?!

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どうも、gashirasan(@gashirasandfox) です。

みんなさん毎日眠れてるー?
毎日眠れてるわ、当たり前だろ!って人。
明日テストのテストの一夜漬けで、昨日は徹夜だったんですよー、って人。
実は 2日連続で徹夜だったんだよね、原稿の締切が近くてさ...zZ、って人。

いろんな人がいるよね。
それは眠りに使える時間がみんなさんそれぞれ違ってるから当然のことだよね。
じゃぁ仮に、眠りたいだけ眠っていいよ!って言われたらみんなさんはどれくらいの時間眠りたい?
眠るの最高!幸せ!だから出来るだけ眠りたい!
いやいやもっと他のことに時間を使いたいから出来るだけ眠りたくない!

これも人それぞれだよね笑。
でもヒトには限界があるもの。
ヒトの作り的に、何時間眠られて、何時間眠られないのだろうか?

これは、そんなヒトの限界に対する答えを探っていく、極限シリーズ第一弾。
今回は、眠らなすぎの限界について、出来る限り科学的根拠を示しながら紹介していこう。

長くなるから結論から先に言おう。
死んだ、という記録は見つからなかったから安心してくれ。
でも本当に限界まで不眠したら、死んでしまうかもね。

 

 

Randy 少年の不眠への挑戦

不眠の世界記録は、1964 年 1月 8日まで行われた、アメリカの男子高校生 Randy Gardner 少年によるもの、って言われてる。
その時間、実に 264.4 時間!つまり 11日間と 25分だ。
これより長い記録もあるみたいだが、スタンフォード大学の睡眠学者 William Dement 先生が付き添っていたから信憑性が高い、というわけでこれが世界記録として認められているそうだ。
 

眠らないと何が起こったか?

わぉ、Randy 少年は 11日も眠ることなく過ごせたらしい!自分はそこまでは出来ないけど、数日なら眠らなくても済むんじゃない?!眠る替わりに何しようかなー?
お察しの通りそう上手くはいかない。
何かを得るには何かを犠牲にする必要がある。
 

Randy 少年はどんな犠牲を払ったか?
まず 2日目には目の焦点が合わなくなり、 早口で話せなくなり、触ったものを判別することができなくなった。
次に 3日目には不機嫌になり 動きがぎこちなくなった。
そして 5日目には幻覚を見始めた。
その後集中力、記憶力がどんどん失われていった。
最後 11日目には 100から始めて 7づつ引いていく、という簡単な計算も 65までしかできなくなったという。
 

驚異的な回復

てなわけで限界を感じ約 11日間の不眠を終えた Randy 少年は、14時間ぶっ続けで眠った後自然に覚醒。
その後の検査でも精神的、肉体的後遺症は見つからなかったそうだ。
つまり 約 11日間負い続けたダメージから、たったの(?)半日ちょっとで回復してしまった、というわけだ。
筋肉痛は治るのに数日かかるというのに、脳ったら半日ちょっとで回復しちゃうのか。
おそるべし。
 

眠らないとヒトは死ぬ?

Randy 少年の記録は今後破られることはないだろう。
少なくとも公式には。
なぜならこれ以上の挑戦は、ヒトにどんなダメージを与えるのか分からないし、ギネスブックも世界記録としてリストアップすることを止めたんだ。
現在ではもはや倫理的にも認められなさそうだよね。
彼はそれだけの犠牲を払いながら挑戦したってことさ。

じゃぁ不眠に関する話は終わったのかって?
いや、この話にはまだ続きがある。
ヒトの好奇心てのはオソロシイもので、その後もマウスでの研究が続けられていたんだ。
代表として、 Rechtschaffen 博士の研究を紹介しよう。
この研究ではラットを不眠にするために、水とエサ箱を乗せたディスクを水の真上に設置し、そこにマウスを乗せ、ディスクを回転させるという仕掛けを使っている。
ディスクは回るわ、水に落ちるかもしれないわでマウスは眠れなくなる、という地獄の仕掛けだ(ちなみにマウスは水が嫌い)。
この研究を続けた結果、食べるエサの量は増えたものの体温が下がり、舌や足に病変が見られ、なんと数週間のうちに死んでしまったそうだ。
この研究では不眠は体温調節に影響がある可能性があることが示されてる。
 

ラットの寿命は約 2年くらい、と言われているから単純にヒトと比較するわけにはいかないけど、不眠を続けるとやがてヒトは体温が下がることで、免疫力も下がり、病気で死んでしまうかもしれない。
恐ろしや。
 

まとめ

不眠の限界と、眠らないとヒトは死ぬのか?については以上だ。

この記事でのポイントをまとめておこう。

  • 不眠の世界記録は 264.4 時間(11日間と 25分)
  • 何かを得るには何かを犠牲にする必要がある
  • 脳の回復力はすごい
  • 不眠は体温調節に影響がある可能性があることが研究で示されている

最後まで読んでくれたみんなさん、ありがとう。
グッデイ。
 

おまけ:偉大な記録には偉大な証人が要る、ってこと

彼と、彼の友達でありこの挑戦のアイデアを思いついた Bruce MAcAllister 少年は、この挑戦を認めてもらう ためには証人となる人が必要だ!と気付いて先生を呼んだそうだから、もし呼んでなかったらせっかくの挑戦も台無しになってたところだし、こうやって紹介することもなかったかもしれないな。 しみじみ。

 

参考文献

Rechtschaffen A, et al. Sleep deprivation in the rat by the disk-over-water method. Behav Brain Res. 1995 Jul-Aug;69(1-2):55-63.

Rechtschaffen A, et al. Sleep-Related Disorders in Neurology and Psychiatry. Sleep. 2002 Feb 1;25(1):68-87.